|
ぼくは昔から神社が好きだったけれど、ひどく出不精なためにあまりお参りにも行くこともできずにいましたが、2009年は念願だった伊勢神宮への参拝をきっかけに、御朱印帳を持ってお出かけする楽しみに目覚めてしまいました。 そうしてあちらこちらのお社を訪れて強く感じたのは、若い女性にも神社巡りが人気と言われていることが決して空事ではなく、ほんとうに静かなブームとして確実に盛り上がっているという実感だったのです。 そんな折、電車の社内吊りの広告になつかしい伊勢皇大神宮の写真を見つけて、マガジンハウスの雑誌「Hanako」で聖地案内、神社巡りが特集されていることを知りました。 一生に一度は訪れたい聖地、伊勢・出雲・奈良・熊野。 気軽に立ち寄ることのできそうな「東京聖地案内」。 「日本の神社50&周辺エリア完全ガイド」というふれこみの記事は他のガイドブックの類いよりもコンパクトにまとまっていて、結構役に立つかもしれない、と思ってさっそく購入してみました。 各地の神社の概要とあわせて掲載されているグルメやカフェ情報も、保存しておけばこの先も重宝しそうです。 意外にいいことが書いてあるじゃないか、と感心してしまったのは「江原啓之先生が特別指南・今、行くべき聖地」と題された記事。 もとより、ぼくは神社のことを「スピリチュアル・サンクチュアリ」とか「パワースポット」というくくりで語る語り口には違和感を感じて、辟易してしまっていました。 まるで神社のことを得体の知れない電波や磁力でも放出している場所と誤解しているのではないかと思われるような、いまどきの似非科学至上主義が鼻について、むしろそれは古来の日本人の信仰心とは正反対のものとさえ思えてしまうのです。 江原啓之というひとは、なんとなくそんな「スピリチュアル」の仕掛人という先入観があったので、はじめはその文章を読むのにも構えてしまっていましたが、この記事はそんな昨今の風潮を内省的にかえりみた上で、あらためていくつかの神社の歴史的意義を問い直した、良い内容でした。
江原啓之「今、いくべき聖地」 「2009年のふたご座流星群」の頁で書いたように、天体観測が大好きだった中学生のころ、ぼくは本気で天文学者になりたいと思ったこともありました。 けれど今にして思えば、それはまったくの勘違いでした。 ぼくの天体嗜好症は、理系自然科学の一分野である現代天文学とはまったく別の、完全に文学的興味によるものだったことが、野尻抱影翁のエッセイ集などを読み返しているとよくわかってきます。 そして、この機会に振り返ってみました。ぼくにとっての「神社」とは何か? 歴史・神話・民族の伝統と民俗の伝承・・・。 それもまた、突き詰めて言ってしまえば「文学」なのだと思うのです。 ついでにもう一つ付け加えておくならば、ぼくが描く絵なども、美術であるよりも何よりもまず、やはり「文学」を志向しているような気がします。 |
| << 前記事(2009/12/15) | ブログのトップへ | 後記事(2009/12/21) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| << 前記事(2009/12/15) | ブログのトップへ | 後記事(2009/12/21) >> |