不思議の国の甲賀三郎と春日姫 - 諏訪大社の御柱祭によせて

2010年、平成22年は数えで7年目ごとに行われるという諏訪大社の式年造営御柱大祭の年。 諏訪大社下社 春宮, 長野県下諏訪町 日本三大奇祭の筆頭に上げられるこの勇壮なお祭りは、4月には上社山出し~下社山出し、5月のはじめに上社里曳き、5月7日には下社宝殿遷座祭が営まれ、今日5月8日からは下社里曳きがはじまり、今回も痛ましい事故で幾人かの死傷者を出しながらも、大き…

続きを読む

鎌倉 鶴岡八幡宮 大銀杏の樹の新芽とひこばえ

ぼくは東北地方の出身でもあり、判官びいきでもあるので、義経追討と奥州征伐を行った鎌倉幕府の初代征夷大将軍・源頼朝という人物に対しては、必ずしも好感情を持っていませんでした。 けれど昨年、伊勢神宮への参拝にあたって所功著「伊勢神宮」(講談社学術文庫)を読んでいると、武家政権の基を築いた頼朝公が母方(熱田神宮大宮司)の影響もあって、早くから神社崇敬の念を持っていたことが幸いし、中世…

続きを読む

杉並大宮八幡宮 - 小さいおじさんの妖精が棲む神社の都市伝説

近ごろ広まった都市伝説のひとつに「小さいおじさんの妖精の棲む神社」があって、そこへお参りをした芸能人がその「小さいおじさんの妖精」を連れ帰った、などという発言をして話題になっているということを聞きました。 テレビ都市伝説『小さいおじさん』の謎に迫る http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20080908/Cyzo_200809_…

続きを読む

坂本龍馬をお祀りする神社

【坂本龍馬についてのノート その3】 ※その1・「坂本龍馬と昭憲皇太后の夢」 ~その2・「坂本龍馬と万国公法」もあわせてご一読下さい。 坂本龍馬をお祀りする神社といえば、平成10年11月に高知県佐川町の龍馬公園内に設けられた「佐川龍馬神社」という小祠があり、平成19年にはこれが岐阜県中津川市の坂本八幡神社にも神職の方の熱意によって分祀が実現した、ということで、近年の人気…

続きを読む

伊勢神宮のお札「神宮大麻」と「小さな神社」がある暮らし

12月25日、わが家からメールが来たので見てみると、「埼玉県神社庁から、何か郵便物が届いてるよ」。 開封して写真に撮って送ってもらうと、小さな木の板きれが二つと、さらに小さな可愛らしい白木の鳥居がひとつ。 それを見て、数ヶ月前に秩父三社めぐりをしたときに葉書をもらって応募した「『小さな神社』がある暮らし-鳥居付きお札立てプレゼント」というキャンペーンに当選した…

続きを読む

Hanakoの神社特集と文学指向症

ぼくは昔から神社が好きだったけれど、ひどく出不精なためにあまりお参りにも行くこともできずにいましたが、2009年は念願だった伊勢神宮への参拝をきっかけに、御朱印帳を持ってお出かけする楽しみに目覚めてしまいました。 そうしてあちらこちらのお社を訪れて強く感じたのは、若い女性にも神社巡りが人気と言われていることが決して空事ではなく、ほんとうに静かなブームとして確実に盛り上がっているとい…

続きを読む

富士と筑波と新嘗祭の物忌み

今日11月23日は、現在の法律では「勤労感謝の日」とされている新嘗祭の日。 日本国でいちばん大切なおまつりである践祚大嘗祭と、それに連なる年毎の新嘗祭のことについては、これまでにも「天皇論についてのノート 皇室祭祀と食儀礼」「伊勢の神宮の神嘗祭の日に」の頁でくりかえして触れてきましたが、平成21年のこの日をむかえて、今日は皇室祭祀に限定されることなく、あまねくこの民族に共有されてき…

続きを読む

神無月・神在月と出雲大社のおみやげの鈴

10月のある日、たまたま島根県へ旅行に出たという方に、「今月は神無月、全国の神さまが杵築の出雲大社に集まる月だから、ぜひ出雲大社にお参りしてみて」とおすすめしたところ、さっそく赴かれて、「出雲大社はすごくいいパワースポットだった」と喜ばれ、わが家にもおみやげにお守りの「しあわせの鈴」を買ってきていただきました。 この方は、「日本瞥見記」の中で「出雲は、わけても神々の…

続きを読む

伊勢の神宮の神嘗祭の日に

10月の17日は伊勢の神宮の神嘗祭の日。 7月に実現したお伊勢参りからちょうど3ヶ月が過ぎて、「伊勢神宮 参拝の印象」「卑弥呼の日食と天の岩戸神話」「美術手帖の伊勢神宮特集」「上野で見た『伊勢神宮と神々の美術展』のまとめ」など、伊勢神宮のことについてはもうすでに何度か書き綴ってきましたが、まだまだ書き尽くせないことがたくさんあって、今回はそのなかでも特に大切なことを書きとめておきま…

続きを読む

要石 - 後編・鹿島神宮

(要石 - 前編・香取神宮からの続きです。) 鯰絵 剣で大ナマズを押さえつける鹿島大明神 香取神宮から鹿島神宮へ巡る途上、「坂東太郎」の名を持つ暴れ川である利根川の流れを越えて、茨城県へ。 古代のひとびとは日本最大の河川が洪積してできたこの「ひたちのくに」に、「常陸国」の字をあてました。 「常陸風土記」にはこの国が海や沼を渡ることなく往来できる平野とし…

続きを読む

要石 - 前編・香取神宮

千葉県香取市の香取神宮と、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮。 記紀神話の国譲りの場面にて活躍する武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿島の神、経津主命(ふつぬしのみこと)が香取の神、藤原氏の氏神である奈良の春日神社もこの二社の神を遷し祀ったものとされ、中臣氏の神道との関わりも深く、それぞれ古くから各地の尊崇を集めてきた由緒ある神社ですが、この二つの古社に共通して、さらにとりわけ興味深く思ってい…

続きを読む

上野で見た「伊勢神宮と神々の美術展」のまとめ

東京・上野の国立博物館で開かれていた「伊勢神宮と神々の美術展」は、はからずもぼくが生まれて初めて念願だったお伊勢参りを果たした7月の同じ週から開幕していたのですが、毎日のように上野駅を通り過ぎながらもなかなか時間を取ることができずにいて、9月6日の日曜日、最終日の午後になってようやく観に行くことができました。 「伊勢神宮と神々の美術」チケットと皇大神宮の御朱印 遷…

続きを読む

終戦の日の靖国神社参拝

8月15日、東京・九段の靖国神社へお参りしてきました。 何度も訪れているこのお社ですが、問題にされている「終戦記念日」に参拝したのは、初めてのことです。 数年前の狂騒の異常な熱はかなり冷めてしまったのか、今年は内閣総理大臣も、野田聖子消費者行政担当相ひとりをのぞく閣僚のほとんども、東京都都知事すら参拝することがなかったとはいえ、正午頃はやはりたいへんな人出…

続きを読む

三峯神社のオオカミの護符

秩父三社と総称される三つのお社、宝登山神社・秩父神社・三峯神社を巡り、参詣してきました。 御朱印帖から ~三峯神社・宝登山神社・秩父神社 ぼくの棲む浦和からのアクセスを調べてみると、高崎線から熊谷で秩父鉄道へ乗り換え、というコースもありましたが、今回は早朝から池袋へ出て西武線で西武秩父駅へ向かうことに。 西武池袋線も所沢を過ぎ、飯能を過ぎてしばらく行くと山の…

続きを読む

卑弥呼の日食と天の岩戸神話

先日、生まれて初めて参宮の願いが叶った伊勢神宮は、式年遷宮を繰り返すことで千数百年にわたって再生を繰り返し古代を今に伝えていました。 内宮・皇大神宮の御祭神はいうまでもなく天照大御神(あまてらすおおみかみ)ですが、この女神さまは皇祖神であると同時に、大日孁貴神 (おおひるめのむちのかみ)の名でも知られる太陽の神様でもあります。 その天照大御神が天岩屋戸にお隠…

続きを読む

伊勢神宮 参拝の印象

大正13年に伊勢の神職の家に生まれ國學院へと進んだ歌人で国文学者の岡野弘彦さんが、若き日に師事した釈迢空・折口信夫博士との思い出を記した「折口信夫の晩年」という著作を、ぼくは単なる回想記にとどまらず、ひとつのすぐれた文学的価値のある稀有な作品として何度も何度も繰り返し愛読していて、これまでにも何度か引用してきました。 いまでは中公文庫版も品切となってしまっているようです…

続きを読む

伊勢神宮参詣前夜

6月のイベント「黄金ノ國ノ夜明ケ」で行われたsmall designのTシャツ・ワークショップでシルクスクリーン・プリントしてみた上のイラストは、数年前に伊勢神宮の式年遷宮シンボルマーク公募が行われた際、自分なりに子供のころからのあこがれだったこの皇大神宮のイメージを図案化してみたものです。 天の岩戸の日食神話。 天照大御神(あまてらすおおみかみ)と大日é…

続きを読む

みたままつりの揮毫ぼんぼり

2009年7月13日から16日まで4日間、東京・九段の靖国神社にて、今年も毎年恒例の「みたままつり」か開かれます。 今年で63回目となる「みたままつり」は、このお社に祀られる近代日本国のために戦死した数多の「みたま」のために提灯を捧げる夏のお祭りですが、「盆踊り」「青森ねぶた」「みこし振り」 「朝顔市」 「ほおずき市」 「奉納芸能」 「吹奏楽パレード」 、さらには「つのだ☆ひろ奉納…

続きを読む