坂本龍馬をお祀りする神社

【坂本龍馬についてのノート その3】 ※その1・「坂本龍馬と昭憲皇太后の夢」 ~その2・「坂本龍馬と万国公法」もあわせてご一読下さい。 坂本龍馬をお祀りする神社といえば、平成10年11月に高知県佐川町の龍馬公園内に設けられた「佐川龍馬神社」という小祠があり、平成19年にはこれが岐阜県中津川市の坂本八幡神社にも神職の方の熱意によって分祀が実現した、ということで、近年の人気…

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坂本龍馬と万国公法

【坂本龍馬についてのノート その2】 ※その1・「坂本龍馬と昭憲皇太后の夢」の続きです。 土佐勤王党の同志であった檜垣清治という人物が龍馬と再会したとき、檜垣が当時土佐で多く用いられていた長刀を差しているのに対し、龍馬は短めの刀を差していたのでその理由を尋ねると、「実戦では短い刀に利がある」と説明。 その発想に納得した檜垣清治は、次に龍馬と再会したとき、自分も短い刀…

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坂本龍馬と昭憲皇太后の夢

【坂本龍馬についてのノート その1】 坂本龍馬という人物はかねてより国民的な人気がある幕末の英傑ですが、近頃はまたNHK大河ドラマ「龍馬伝」がスタートしたこともあって、あちこちでその名を耳にするようになりました。 けれど、坂本龍馬の成し遂げたこと・成し遂げようとしたことの歴史的評価をめぐっては、ぼくの意見は世間のそれとはちょっと趣を異にするのではないかと思っていたので、そ…

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伊勢神宮のお札「神宮大麻」と「小さな神社」がある暮らし

12月25日、わが家からメールが来たので見てみると、「埼玉県神社庁から、何か郵便物が届いてるよ」。 開封して写真に撮って送ってもらうと、小さな木の板きれが二つと、さらに小さな可愛らしい白木の鳥居がひとつ。 それを見て、数ヶ月前に秩父三社めぐりをしたときに葉書をもらって応募した「『小さな神社』がある暮らし-鳥居付きお札立てプレゼント」というキャンペーンに当選した…

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天長祭と七人のサムライ

12月23日といえば、今上天皇陛下の御誕生日。 国民の祝日であるこの日、皇居では祝賀の儀や一般参賀が催され、伊勢神宮をはじめ全国の神社では天長祭が執り行われ、国を挙げてお祝いしご長寿をお祈りするおめでたい日。 それなのに、ぼくはちょっと複雑な思いを抱かずにはいられません。 先の大戦の後に開かれた極東国際軍事裁判で、インド代表のラダビノード・パール判事が法廷そのものの欺瞞…

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日本無罪モラトリアム Wikipediaのパール判事

久しぶりに「パール判事の日本無罪論」のおはなしを書きます。 今年の5月に発売した「日本無罪~パール判事トリビュートTシャツ」は、これまで東京裁判のことなどにまったく無関心だった方にも思いのほかご好評いただいているようで、先日の「26人のマトリョーシカ展」でご一緒した方からも「あのミュシャ風のイラストも稲村さんの作品ですよね」とお声をかけていただきました。 そん…

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市ヶ谷の街と昭和45年11月25日の三島由紀夫

もうずいぶん前のことですが、雑誌の版下作りのアルバイトをしていて、数ヶ月のあいだ市ヶ谷の自衛隊駐屯地の坂を上ったところにある東洋最大の印刷会社に通っていたことがあります。 当時はたまたま持ち歩いていた文庫本、海野弘「モダン都市東京―日本の1920年代」にちょうど出てくる吉行あぐり美容室の跡などを偲んだりしていたくらいで、特別にその街の歴史を気にかけることもありませんでした。 …

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伊勢の神宮の神嘗祭の日に

10月の17日は伊勢の神宮の神嘗祭の日。 7月に実現したお伊勢参りからちょうど3ヶ月が過ぎて、「伊勢神宮 参拝の印象」「卑弥呼の日食と天の岩戸神話」「美術手帖の伊勢神宮特集」「上野で見た『伊勢神宮と神々の美術展』のまとめ」など、伊勢神宮のことについてはもうすでに何度か書き綴ってきましたが、まだまだ書き尽くせないことがたくさんあって、今回はそのなかでも特に大切なことを書きとめておきま…

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下北沢のマリア 世田谷区の「ツリー」と「リゾーム」

9月の後半は、アンティーク雑貨屋さん「木曜館」クロネコボックスでの葉子の万年少女人形館の展示「にっぽんの子ども展」の準備などで、何度か下北沢へ。 下北沢の駅を南口へ出るちょっと急な階段を下りるときぼくはいつもきまって、後半生をこの街で暮らしたという森茉莉が、よくこの駅ですっ転んだということをどこかのエッセイに書いていたのを思い出してしまいます。 森茉莉 ぼやきと怒りのマリ…

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白土三平 - カムイ伝 ~再開と再会

崔洋一監督・宮藤官九郎脚本の映画「カムイ外伝」が松山ケンイチや小雪といったキャスティングで制作されたことには、正直言ってほとんど興味を持てずにいました。 たいていの場合、思い入れの深かった漫画作品が映画化・ドラマ化されても、あまり期待することはありません。 ただ、それとは別に、映画の公開と時を同じくして「ビッグコミック」10月10日号にて『カムイ外伝~再会~』の連載が開始、2…

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パール判事と「受験に強い朝日新聞」

ぼくがイラストレーションを手がけた「日本無罪~パール判事トリビュートTシャツ」は、この種のテーマを描いた商品ということがセールスの上ではネックになるかもしれないと危惧しつつ、覚悟の上で発売に踏み切ったものでした。 けれどおかげさまで思いのほか好調で、発売元ブランド「昭和元禄」の7月の売上ランキングでも「姫だるま~マトリョーシカTシャツ」に続いて2位にランクインと、意外なくらい健闘し…

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先祖の話 - 柳田國男とぼく自身のルーツについて

いつのころからか、お盆の頃になると柳田國男の名著「先祖の話」を通読し直すことが、ぼくの中で恒例の行事になっています。 柳田国男全集〈13〉 (ちくま文庫) 「先祖の話」「日本の祭り」「神道と民俗学」ほかを所収。 昭和20年、先の大戦の終結を目前にした連日の空襲警報の下で、靖国神社に祀られる若き兵士たちのみたまを念頭に、民族の信仰・他界観・日本人の死後の観念・霊魂のゆく…

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終戦の日の靖国神社参拝

8月15日、東京・九段の靖国神社へお参りしてきました。 何度も訪れているこのお社ですが、問題にされている「終戦記念日」に参拝したのは、初めてのことです。 数年前の狂騒の異常な熱はかなり冷めてしまったのか、今年は内閣総理大臣も、野田聖子消費者行政担当相ひとりをのぞく閣僚のほとんども、東京都都知事すら参拝することがなかったとはいえ、正午頃はやはりたいへんな人出…

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みたままつりの揮毫ぼんぼり

2009年7月13日から16日まで4日間、東京・九段の靖国神社にて、今年も毎年恒例の「みたままつり」か開かれます。 今年で63回目となる「みたままつり」は、このお社に祀られる近代日本国のために戦死した数多の「みたま」のために提灯を捧げる夏のお祭りですが、「盆踊り」「青森ねぶた」「みこし振り」 「朝顔市」 「ほおずき市」 「奉納芸能」 「吹奏楽パレード」 、さらには「つのだ☆ひろ奉納…

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京橋の警察博物館

7月4日、アメリカ独立記念日の土曜日、京橋から銀座へむけてぶらぶら歩いていて、なんとなく思い立って警視庁の「警察博物館」へ立ち寄ってみました。 入り口には警視庁のマスコット「ピーポくん」に出迎えられる親子連れがいて、ぼくらはちょっと場違いかも、と危惧しながら入ってみたのですが、いざ入ってみるといきなり1階に展示されている警察ヘリコプター初号機「はるかぜ1号」を見て、この雰囲…

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パール博士の日本無罪論

GHQの目を逃れ内密にパール判決書の出版準備を進めた田中正明氏が、サンフランシスコ講和条約の発効により占領解除となる昭和27年4月28日を期して全国の書店で名著「印度 パール博士述、真理の裁き・日本無罪論」の発売を成し遂げたという経緯については「極東国際軍事裁判とラダ・ビノード・パール判事の判決文(反対意見書)」のページでも触れましたが、正確には、現在小学館文庫から発売されている田中正明…

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火の鳥・黎明編と日食神話

先日、朝日新聞出版から刊行がはじまったB5サイズ判の手塚治虫「火の鳥」シリーズは、表紙デザインもかつてぼくらが愛読した朝日ソノラマ版と同じかたちで、文庫判や新書判で読むのはもったいないあのすばらしい画を十分に堪能できるものとなって復刻されることになりました。 小林よしのり著「ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論」のあとがきを読んで、神道学者として活躍されている國學院…

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天皇論についてのノート 皇室祭祀と食儀礼

小林よしのりの新刊「天皇論」を読了。 ゴーマニズム宣言という看板を掲げながらも、ここまで謙虚な姿勢で勉強している知識人がどれだけいることかと思わされる一冊でしたが、今回ぼくが一読して特に啓蒙されてしまったのは、次の言葉でした。 「『新嘗祭』は農耕儀礼ではなく、食儀礼である」 ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論 p.195 これは「宮中祭祀廃止論」の先鋒となっ…

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「パール真論」と「天皇論」

近頃は往年の大ヒット作「おぼっちゃまくん」がパチンコになってリバイバルしているようですが、小学校に入ったばかりの頃から漫画を描くことで頭がいっぱいだったぼくの場合、小林よしのりという異常天才作家との出会いは、デビュー作「東大一直線」にまでさかのぼります。 それから30年、その一介の漫画家が東大を頂点とするアカデミズムの欺瞞をも次々に見破ってしまうおそるべき思想家になってしまったとい…

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11人の怒れる男

ヘンリー・フォンダ主演の「12人の怒れる男」という映画を観たのは、学生の頃、アメリカ合衆国の陪審員制度について考えるという講義の教材としてでした。 十二人の怒れる男 [DVD] 父親殺しの罪に問われた少年の裁判。法廷には少年にとって圧倒的に不利な証言や証拠ばかりが提出され、12人の陪審員による評議もはじめから「有罪」と決めてかかって進められる中、ただひとり陪審員8番だ…

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リメンバー・パール判事

日本無罪~パール判事Tシャツの発表、そのイラストレーション制作の動機や「日本無罪論」のご紹介、それにあらためてパール判決書について考察したことなどのまとめページをつくっています。 リメンバー・パール判事 - remember justice radhabinod Pal - 「リメンバー・パール判事」というタイトルは、特に耳新しいわけでもない駄洒落ではあるけれ…

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靖国神社のパール博士顕彰碑と「日本無罪Tシャツ」

5/2(土)・5/3(日)の二日間開催された日本最大のTシャツ・イベント「Tシャツ・ラブ・サミット」にて、ぼくがイラストレーションを手がけ日本Tシャツ・ブランド「昭和元禄」とのコラボレーションで制作した「日本無罪Tシャツ ~パール判事トリビュート作品~」がリリースされました。 おかげさまでご好評いただいて、出足も好調とのこと。お買い上げ下さったみなさん、ありがとうございました。 …

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they say everything can be replaced.

4月29日。 昭和天皇の誕生日だった昭和21年のこの日、極東国際軍事裁判所条例により戦犯容疑をかけられた人々が起訴されました。 その結果、絞首刑の判決を受けた7名の処刑をあえて今上天皇の誕生日である12月23日に執行したこととあわせて、ぼくらが心からお祝いするべき日を暗い影で覆ってしまおうとするようなおぞましいやり方をした奴らのことを忘れまい、と思います。 ちなみに、ぼ…

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on Independence Day

4月28日。 サンフランシスコ講和条約が発効し、日本国が約7年に及ぶ占領から解放され、主権(独立)を回復をしたのが昭和27年のこの日でした。 ゴールデンウィークに連なることもあって、保守系の方々の間ではあまり国民に認知されていないこの日を祝日としよう、とも提唱されているそうです。 けれどぼくは心の底から喜んでそれに賛同することができません。むしろ苦々しい痛恨の思いが…

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極東国際軍事裁判とラダ・ビノード・パール判事の判決文(反対意見書)

パール判事トリビュート作品、「日本無罪」Tシャツを発表するにあたって、ささやかながらパール博士の仕事とその意義、ぼくらの思想の中での位置づけを解説したコンテンツを作成しています。 まず、その第一章がこちらです。 極東国際軍事裁判とラダ・ビノード・パール判事の判決文(反対意見書) 4.28 パール判事の日本無罪論購入イベント マスコミの間でタブー…

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ラダ・ビノード・パール判事に捧ぐ

極東軍事裁判の11人の判事の中で、ただひとり被告人全員無罪の意見書を提出したパール判事へのトリビュート作品を、ひとまず完成しました。 こちらがそのイラストレーション作品です。 この絵に若干のアレンジをほどこしたものを、大好評発売中の「姫だるま~マトリョーシカTシャツ」に続くコラボレーション企画第2弾として、日本のアイデンティティを追求するTシャツ・ブラ…

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パール判事の日本無罪論

すぐれたる 人のふみ見て 思うかな やみ夜を照らす ともしびのごと 板垣征四郎 以前から秘かに想い描いていた、ラダ・ビノード・パール判事へのオマージュをイラストレーションに込めたトリビュート作品の製作に、ようやく着手しました。 きっと近いうちにお目にかけることができると思います。 何よりもひとりの日本人として恥ずかしくないものに…

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クマグスとキンクス

2005年2月には、地球温暖化を防ぐべく温室効果ガス削減を定めた京都議定書が発効しました。 京都議定書の概要 京都議定書ってなんだろう? このニュースはいまだ様々な問題が山積していることも含めて各メディアで大きくとりあげられたものの、ぼくの関心を引いたのは産経新聞がとりあげた「CO2吸収蓄積量 鎮守の森は3倍 都内で調査」という小さな記事でした。 産経新聞より …

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硫黄島の英霊

3月17日。わが家へ帰宅すると、葉子が「今日はおじいちゃんの命日」と言いました。 昭和20年、硫黄島の戦いに戦死した義祖父。その正確な最期のようすはもはや知るすべもないのですが、聞けば栗林忠道陸軍中将が大本営に訣別の電文を打電し、総攻撃を敢行したこの日を命日としているとのこと。 わが家にお祀りしている遺影には、水に不自由しながらもっとも苦しいたたかいを戦った祖父を偲び、いつも…

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クリスマス・ツリーと雪の結晶のブローチ

11月最後の日曜日に、わが家でもクリスマス・ツリーの飾り付けをしました。 フィル・スペクターのクリスマス・アルバムのページでも書いたように、ぼくは耶蘇教徒ではないので、イエス・キリストという大工の子の降誕祭をお祝いするつもりはないのですが、この季節の行事がそんなに嫌いではありません。 たとえば、天に向かってをまっすぐに立つ樹木に、思い思いの飾り付けをして、灯りをともす…

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